

今年は帰国してからというもの、周りの方々の力添えを頂くことで朝日新聞(全国版)「ひと」の欄、また東京中日スポーツでは2日間に渡ってWHO ARE YOU?という竹下陽二記者が書くコラムの中でも2016年シーズンのことを取り上げて頂くことになりました。そしてまたどういうご縁かは分かりませんが、ありがたいことに現在はFMヨコハマさんのラジオでも出演オファーを頂くなど光栄な話が続いています。
そして実はここで初めて報告をさせて頂きますが、メジャーリーグ球団の1つであるセントルイス・カージナルスから10月の終わりから1カ月以上に渡り来季の4th coach position(コーチのお仕事です)の仕事の面接で電話やメールでのやり取りをしていました。1800年代から続くカージナルスの歴史の中で今回このような形で日本人の指導者に対しての面接をしたのは初のことであったようです。最初は55人の候補者の中から、最後の1人まで選ばれて決まると言う中で、とても残念ではありますが、私は最後の5人のところでカットされて来季カージナルスにおいてコーチになることは実現することができませんでした。
ここで私が声を大にして伝えたいことは、ロサンゼルス・ドジャースで既にマイナーリーグ1Aのコーチとして活躍する石橋史匡(いしばし ふみまさ)とサンフランシスコ・ジャイアンツにてメジャーのブルペン捕手として9年にも渡り世界最高峰の舞台で活躍し、仕事を守り続けている植松泰良(うえまつ たいら)という野球人の偉大さなのです。メジャーリーグを知らない方もこの2人がどれだけの生存競争を勝ち抜き、アメリカにおいては外国人となる日本人という立場で球団に必要とされているすごさを感じて頂けるのではないでしょうか?
私自身にも初めて今回メジャーリーグの組織で指導者として働くチャンスがありましたが、力不足で実現をすることができませんでした。今回当然ながらこのポジションを競っていた方々は自分よりも野球歴も素晴らしい方々であり、完全に力負けをしたので完敗です。結果的に良くないこともなぜ?この場で伝えたいのかと言うと、最近若い方々からこのサイトやFacebookページにも相談や質問を頂くので、‘‘挑戦を続ける中にあるリアル‘‘を共有する意味でもここに書くことに決めました。
簡単に言うと自分の野球人生というのは連戦連敗で失敗や負けの連続であり、負け続けている数の方が今回の表に取り上げて頂いたことなんかよりも圧倒的に多いのです。何かを手に入れたいと決意を決めて覚悟を持った時に一番大切なことは能力の有無と言うよりも実現したいことに圧倒的に夢中になり、負け続けても前進することを恐れずに挑戦し続けられるのか?なのです。自分の運命を決めるのは自分自身しかいませんし、人生の生き方には数学のように明確な‘‘正解‘‘は存在しません。何度道に迷ったとしても大切なことはその中でも自分を見失わないことです。
大人になると人はあきらめる理由ばかりを探してしまいます。でも今は届かないように見えるあなたの目標や夢はきっと後1ミリ手を伸ばした先にあったりするのです。だから私自身全く選手として誇れる経歴もないままに今運良くこのような活動をさせて頂いて、メジャーの壁に完全に跳ね返された形ではありますが、また挑み続けてみようと思っています、扉をこじ開けることができるその日まで。
今までも正直もっとボコボコにされたきつい経験もたくさんありましたが、3秒休んで後は笑って何とかしてきました。挑戦し続けるということは負け続ける勇気を持つことであり、その中の一瞬で今回新聞に取り上げて頂いたようなことも起きたりしますが、それはスポットライトの光があたるような感覚からは程遠いものなのです。
ロサンゼルス・ドジャースで活躍する石橋史匡(いしばし ふみまさ)、またサンフランシスコ・ジャイアンツでメジャーのブルペン捕手として最高の仕事をし続ける植松泰良(うえまつ たいら)という稀有な存在の野球人である彼らの裏にある戦いや今までそこに至るまでにした失敗にこそKOREKARAの野球界を躍進させるヒントが隠れているはずです。皆さんもそんな部分を少しでも感じて、考えて頂けたら最高です。
そして最後になりますが、私が常々選手にシーズン中伝えていることを書いて今回のブログを終わります。‘‘Baseball is the game of failure. Most important thing is you have to get back stronger and keep grinding. And the moment you fail, show us who you really are. (野球は失敗のスポーツである。一番大切なことは失敗したその瞬間に更に強く立ち上がり戦い続けることである。その瞬間の立ち振る舞いがその人間の価値を決める)‘‘
本当のチャレンジは完膚無きまでに頬を引っぱたかれて山の高さを突き付けられた今から始まったということです。それでは皆さん良い年末、年始をお迎え下さい!!
We are Baseballers!! 野球は世界の合い言葉!!
それでは最後に僕の好きな言葉を一つ・・・・(^_-)
一番大切なのは、あきらめずにどんな状況でも全力を尽くせる心の強さです。 by 安藤忠雄
Respectfully
Yoshi (三好 貴士)
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